(※このページは2022年3月15日に更新されました。)
Twitterやブログなどで情報発信をしている初心者起業家の方たちを見ていると
「あーコンセプトきちんとしていないなぁ」
と思う人がとても多くいます。
そこで今回は、初心者起業家さんがコンセプトメイキングで間違える2つのポイントについて解説します。
なお、コンセプトとターゲットの決め方についてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひ見て下さいね。
↓↓↓
目次
コンセプトメイキングで初心者起業家がよく間違える3つのポイント
僕がビジネスについて学んだ『次世代起業家・経営者アカデミー』のプレミアムメンバーシップ(有料の起業家コミュニティ)に
『実績添削』と『ビジネスモデル添削』というものがあるのですが、
そこでよくある間違いを研究した結果、大きく3つの間違いがあることに気が付きました。
- ターゲットが抽象的
- 自分に都合のいいターゲット
- ターゲットの欲しい状態が弱い
それぞれ見ていきましょう。
初心者起業家が間違えるポイント①:ターゲットが抽象的
間違いの1つめはターゲットが抽象的なことです。
『抽象的』の反対は『具体的』ですよね。
ターゲットが具体的でなくイメージしづらい人が多くいました。
- 自分バージョンアップさせて人生を好転させたい人
- サラリーマンでデキる男に憧れる20代から40代の男性
それぞれ見ていきましょう。
抽象的なターゲットの例①:自分バージョンアップさせて人生を好転させたい人
自分をバージョンアップってなんですか?
となりますね。
バージョンアップが抽象的すぎて、伝わってきません。
人によってバージョンアップに持つイメージも違うですよね。
身体を鍛えるイメージを持つ人もいれば、
知識を身に着けるイメージを持つ人もいますし、
はたまた整形するイメージを持つ人もいます。
具体性がなくて、読者さんに何を伝えたいのかわからなくなっています。
抽象的なターゲットの例②:サラリーマンでデキる男に憧れる20代から40代の男性
こちらは一見、具体的に見えます。
しかし、デキる男というところが抽象的になっています。
というのも、デキる男ってイメージしづらいですよね。
仕事ができる人?
家事ができる人?
なんでもこなせる人?
デキるという表現に具体性がなく、伝えたいことがぶれてしまいます。
抽象的な表現をなくして、具体的にするには…
具体的な表現にするには、2つの方法があります。
- 数字を使うこと
- 比較をすること
それだけで具体性が出てきます。
例『仲のいい親友がみんな結婚していて、焦りを感じている20代男性』
→20代という具体性
例『販売成績が会社の中でも圧倒的に悪い営業マン』
→会社の中で成績が悪いという比較
初心者起業家が間違えるポイント②:自分に都合のいいターゲット
2つめの間違いが、都合のいいターゲットです。
ターゲットとコンセプト、紹介する商品に
一見すると信念の矢が通っているように見えて、
ターゲットの分母が足りないというケースです。
- 田んぼの重労働を減らしたい人
- 発明や不労収入に興味がある人
それぞれ見ていきましょう。
自分に都合のいいターゲットの例①:田んぼの重労働を減らしたい人
具体性がないのも問題ですが、田んぼを持っている人がそもそもどれくらいいるのかという問題があります。
農林水産省のデータでは、H31年時点で農業就業人口は168万人、
そのうち65歳以上が118万人とされています。
↓参照↓
65歳以上の中で、ネットをつかって情報を得ようとする人は果たして何人いるのかという問題がありますよね。
ネットで情報発信するのが1/3(割と多く見積もっていますが)だとして。
約40万人。
つまり、約90万人が農業をしていて、なおネットで情報を集めている人たちです。
さらに、上記は『農業』の数字です。
ここから『田んぼ=稲作』での農業を営んでいる人となると、
1/3程度になるでしょうか。
ということで、約30万人がターゲットの数となります。
ターゲットはできれば100万人以上いる市場を扱いたいところですから、
田んぼの重労働を減らしたい人
をターゲットにすると、なかなか難しいところがあります。
また、この後に出てくる3つめの間違いである、
ターゲットのほしい状態が弱い
ということにも当てはまってしまうのも問題です。
自分に都合のいいターゲットの例②:発明や不労収入に興味がある人
『発明をしたい人』が果たしてどれくらいいるのか。
『発明』で検索すると3000万件ほどの検索結果が出てきました。
ではそのうち不労所得に興味がある人は…
『発明 不労所得』で検索すると約6万件まで結果が落ちましたね。
発明をして不労所得を得たいと思う人はなかなか少ないのです。
自分に都合のいいターゲットにしないためには…
では、ターゲットを自分に都合のいいようにしないためにはどうすればいいのでしょうか?
ターゲットの数が100万人以上いる市場を選ぶこと、
そのために視点を変えることの2つが必要になるかと思います。
自分が発信できる情報がほしい人を直接想定すると、
都合のいいターゲットになりがちです。
LF9という視点でターゲットの悩みを考えると、
市場規模が100万人以上になりやすいです。
これをウォンツ創出型マーケティングと言います。
LF9についてはこちらの記事も参考にしてください
↓↓↓
初心者起業家が間違えるポイント③:ターゲットのほしい状態が弱い
3つ目に、ターゲットが求めている状態が弱いパターンです。
情報は100万円払ってもなりたいと思えるものを扱った方が、
ブログの情報発信としては上手くいきます。
しかし、ターゲットが求めている状態が弱いパターンでは、
100万円払うほどでもない情報を扱っているケースが非常に多いです。
ターゲットの欲しい状態が弱い例①:『定期テストでいい点数が取れていない高校生』
定期テストで良い点数を取れる状態がほしくてほしくてたまらない人は確かにいるのですが、
これに100万円払う人が果たしているのかどうか…
近年、ほとんどの人が塾や家庭教師を利用しているようですが、
これって定期テストでいい点を取るためではないですよね。
難関志望校に合格するためであったり、
一般教養で就職面接に落ちないためです。
自分の子供が難関志望校に合格するためには親は100万円でも払います。
実際、文部科学省のH30年のデータで子供の養育費に私立高で約100万円、校外教育に約30万円年間で払っているデータが出ています→https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
難関大学にもなると、さらに費用はかかるでしょう。
つまり難関大学合格は100万円払ってでもなりたい状態です。
ターゲットにするなら、
定期テストでいい点数が取れていない高校生
よりも
E判定の志望大学にどうしても合格したい高校生
にした方がいいということですね。
ターゲットの欲しい状態が弱い例②:一人暮らしを始める学生
一人暮らしが上手くできる状態は100万円払ってでもなりたい状態かというと、
なかなかそんなことはないですよね。
そのため、商品紹介をしても成約はほぼしません。
(ただでさえ一人暮らしには費用がかかるのでなおさら)
しかし、アドセンスで稼ぐならば、一人暮らしの情報には価値が出ますので、
ターゲット選定としては惜しいといったところです。
ターゲットがほしい状態を強くするには…
ターゲットが100万円払ってもなりたい状態
というのが最低ラインです。
できれば1000万円払ってもいいと思えるような価値を感じられると、
とてもうまくいきます。
なかなか、思いつくのが大変かもしれませんが、
自分の強み(=Who)を考えてみて、
強みをかけあわせると、意外にもうまくいくかもしれませんよ。
まとめ:初心者起業家がコンセプトメイキングで間違えるポイント
いかがだったでしょうか?
今回は初心者起業家がコンセプトメイキングでよく間違える3つのポイントについて解説してきました。
- ターゲットが抽象的
- 自分に都合のいいターゲット
- ターゲットの欲しい状態が弱い
ぜひ、コンセプトメイキングのときの参考にしてくださいね^^
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