
ネット副業として情報発信ブログで稼ごうとしたときに大切になることは
やはりビジネスモデルです。
なかでも、情報発信の成功の鍵とも言えるものが2つあって、
それはターゲットとコンセプトです。
というのも、ターゲットとコンセプトがしっかりしていないと、
ブログで何を書けばいいのかわからなくなったり、書いているうちに迷走して、
読者さんが付かなくなってしまいます。
ということで、今回は
ブログのターゲットとコンセプトのお話をします。
目次
ブログコンセプトを決めるための3C分析
ブログコンセプトを決める際には、絶対に3人の視点があります。
1人目の視点が商品を販売する人(自分)
2人目が商品を購入するターゲット
3人目が自分と同じような商品を売っているライバルです。
これを3Cと言います。
(Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合他社))
マーケティングでは、この3Cを把握する3C分析という方法があります。
さて、ブログで情報発信をするとき、あなたはどこから決めますか?
商品(自分が発信できる情報)から?
ターゲットから?
はたまた、ライバルから?
実は、多くのブロガーがここで間違えてしまいます。
多くのブロガーは
①自分が発信できる情報(コンセプト)を決める
②ターゲットを決める
③ライバルを把握する
という順番で行います。
しかし、最短で成功するのは
①ターゲットの悩みを知る
②ライバルの分析をする
③コンセプトを決める
という順番なのです。
くわしく説明していきます。
多くのブロガーが間違うコンセプトメイキングの順番だと…
①自分が発信できる情報(コンセプト)を決める
②ターゲットを決める
③ライバルを把握する
の順番でコンセプトを決めると、
一見上手くできそうな気がします。
では何が問題かというと、
この順番だと、あなたに都合のいいターゲットを創作しがちな点です。
あとで詳しく説明していきますが、
あなたがの情報を都合よく知りたいと思っている人はほぼいません。
(ブログコンセプトが良ければ別です。)
よくあるのが、日常を書いていくブログですね。
あなたの日常に誰も興味はありません。
例えば、あなたがネットサーフィンをしているときに、
芸能人・有名人以外の誰かの日記ブログを読んだことはありますか?
おそらくないでしょう。
もちろん日記ブログではなく、きちんと有益な情報を発信しているブログを書いている人もいます。
じゃあ、その情報をほしいと思っている人は、どうしてあなたから情報を得る必要があるのでしょうか?
あなたの持っている情報は他でも得ることができるのではないでしょうか?
わざわざあなたから情報を得る必要がないんです。
しかし、上手くいくと思ってブログを書いて、
結局読者がつかず、失敗する
というパターンが初心者にはありがちです。
(僕も昔おなじパターンで失敗しました。)
最短で成功するコンセプトメイキングは…
最短で成功するのは
①ターゲットの悩みを知る
②ライバルの分析をする
③コンセプトを決める
の順番です。
どうして、あなたの情報を読者がほしいかというと、
悩みがあるからですよね。
あなたが読者の立場になってみましょう。
何かあなたが悩みを持っているとします。
しかも、いくらネットで検索しても、その悩みについての詳しい情報は出てきません。
そこに、新しく個人のブログですが、まさにその悩みを解決してくれる情報があったらどうでしょう?
興味が出て、もっと読みたくなりませんか?
どうして、あなたのブログを読者が読むかというと、
『どうしても解決できない悩みがあるからです。』
ブログコンセプトを決めるときに、
読者の立場になって、何を悩んでいるか、・・・①
そして、ライバルがその悩みを解決しているかどうか・・・②
ライバルが悩みを解決していないからこそ、あなたのブログの情報が読者にとって有益になるわけです。・・・③
と言っても、そんな解決できない悩みやターゲットを決めるのはなかなか大変だと思います。
そこで、あなたがブログのコンセプトを決めるときに役立つ5つの質問をご紹介します。
ブログコンセプトを決定するための5つの質問
ブログコンセプトを決める際には、以下の5つの質問に順番に答えてください。
1.Whom・・・誰に情報発信するのか
2.What・・・何を目的としているのか
3.Why・・・なぜその情報を発信するのか
4.How・・・どのように目的を達成するのか
5.Who・・・誰が情報発信しているのか
詳しく説明していきます。
Whom:誰に向けて書いているのか
あなたのブログは誰に向けて書いているものなのでしょうか。
簡単に言うとターゲットです。
どんな人がターゲットなのかですね。
ここで補足ですが、ターゲットとペルソナを間違えないようにしてください。
ターゲットというのは、あなたの情報をほしいと思う人のことです。
ペルソナとは、あなたの情報がほしいと思っているたった1人の都合のいい読者のことです。
どうでしょうか。
こう見ると、全然違いますね。
ターゲットは広くていいんです。
ライバルとか関係ないです。
しかし、あなたの情報がほしいと思うには、次のWhatとWhyの2つが重要になってきます。
What:何が目的なのか
あなたのブログを読むと読者さんはどうなるのでしょうか。
これは調べていて意外に思ったのですが、
このWhat=目的をはっきりしていないブログってけっこうたくさんあるんですよね。
あなたのブログを読むことで、読者さんはどうなっていくのでしょうか?
ターゲットが求めている理想の状態になれるのなら、
あなたの情報を知りたいと思いますよね。
目的は、ターゲットが求めている理想の状態にしましょう。
Why:なぜその情報を発信しているのか
あなたがどうしてその情報を発信しているのかです。
理念や信念ともいいますね。
あなたにどんな信念があって、
どういう理由があるから情報を発信しているのでしょうか。
これを明確にすることで読者さんはあなたのファンになります。
また、Whyには信念の他にもう1つ、
どうしてその情報発信が必要なのか
という視点があります。
コンセプトメイキングのところで少し触れましたが、
読者さんが何悩んでいて、どの状態が足りないのか、ライバルで埋められないのはなんなのか
という理由づけが大変重要になってきます。
あなたの情報がどうして読者さんに必要なのかを考えるようにしましょう。
How:どのように目的を達成するのか
HowにもWhyと同じように2つの視点があります。
1つは、あなたが読者さんの理想をどのように叶えるのか。
2つめは、どうすれば読者さんの理想の状態になるのか。
です。
あなたが読者さんの理想をどのように叶えるのでしょうか。
これは、あなた視点で、どんな戦略があるのかです。
ブログで悩みを解決するのしょうか。
メルマガで情報を教えるのでしょうか。
YouTubeやnoteで理想の状態を叶えるのでしょうか。
また、どうすれば読者さんの理想の状態になるのでしょうか。
これは、悩み解決のノウハウの部分です。
例えば、モテるようになるには、
痩せればいいのでしょうか。
髪型に気を付ければいいのでしょうか。
トークを磨けばいいのでしょうか。
How=どのように
という質問は『戦略』と『ノウハウ』2つの視点で考えましょう。
Who:誰が情報発信しているのか
情報発信しているあなたはいったい誰なのですか。
これも調査していて思ったのですが、
情報発信している人がどんな人なのかわからないブログが多くあります。
あなたの強みはいったい何なのでしょうか?
どんなストーリーがあるのでしょうか。
これをハッキリして、ブログにプロフィールとして載せると
読者さんはあなたのファンになってくれます。
あなたがいったい誰なのかを考えましょう。
信念の矢が通っているのか…
上記までのコンセプトメイキングで
ターゲットとコンセプトは
『信念の矢が通るようにしましょう』
重要なことなのでもう一度伝えると、
『信念の矢が通るようにしましょう。』
なんのこっちゃと思うかもしれませんね。
信念の矢とは、
1つの信念によってターゲットやコンセプト、商品を一貫するということです。
例えば、
体脂肪率を15%以下にしたい男性に、
体脂肪率を15%以下にする情報を発信して、
体脂肪率を15%以下にするための商品を紹介する。
というのは、全て体脂肪率15%以下にするという『信念』でまとまっていますよね。
これが信念の矢です。
一見するとあたり前のように思いますが、
この信念の矢がブレてしまう人が大変多いです。
例えば、
体脂肪率が15%以下にするブログで、
「おすすめの副業はこれ」
と紹介するケース。
体脂肪率と関係ないじゃん!
と言いたくなりますが、実際書いているとわからなくなってしまうんですよね…
信念の矢が通っていないと、読者さんが疑問を感じ、ファンになってくれません。
コンセプトメイキングをするときは必ず『信念の矢』を通すようにしましょう。
初心者ブロガーがよく間違える2つのこと
ここからは、初心者ブロガーがターゲットとコンセプトで良く間違える2つのことをピックアップしてご紹介します。
次世代起業家・経営者アカデミーのプレミアムメンバーシップ(有料の起業家コミュニティ)に
『実績添削』と『ビジネスモデル添削』というものがあるのですが、
そこでよくある間違いを研究した結果、
大きく2つの間違いがあることに気が付いたので共有します。
初心者ブロガーの間違い①:ターゲットが抽象的
間違いの1つめはターゲットが抽象的なことです。
『抽象的』の反対は『具体的』ですよね。
ターゲットが具体的でなくイメージしづらい人が多くいました。
例えば…
『自分バージョンアップさせて人生を好転させたい人』
とか
『40〜50代の美容と健康にこだわりのある人』
などです。
抽象的なターゲットの例①:自分バージョンアップさせて人生を好転させたい人
自分をバージョンアップってなんですか?
となりますね。
バージョンアップが抽象的すぎて、伝わってきません。
人によってバージョンアップに持つイメージも違うですよね。
身体を鍛えるイメージを持つ人もいれば、
知識を身に着けるイメージを持つ人もいますし、
はたまた整形するイメージを持つ人もいます。
具体性がなくて、読者さんに何を伝えたいのかわからなくなっています。
抽象的なターゲットの例②:サラリーマンでデキる男に憧れる20代から40代の男性
こちらは一見、具体的に見えます。
しかし、デキる男というところが抽象的になっています。
というのも、デキる男ってイメージしづらいですよね。
仕事ができる人?
家事ができる人?
なんでもこなせる人?
デキるという表現に具体性がなく、伝えたいことがぶれてしまいます。
抽象的な表現をなくして、具体的にするには…
具体的な表現にするには、2つの方法があります。
1つは数字を使うこと
もう1つは比較をすること
それだけで具体性が出てきます。
例『仲のいい親友がみんな結婚していて、焦りを感じている20代男性』
→20代という具体性
例『販売成績が会社の中でも圧倒的に悪い営業マン』
→会社の中で成績が悪いという比較
初心者ブロガーの間違い②:自分に都合のいいターゲット
2つめの間違いが、都合のいいターゲットです。
ターゲットとコンセプト、紹介する商品に
一見すると信念の矢が通っているように見えて、
ターゲットの分母が足りないというケースです。
例えば…
『田んぼの重労働を減らしたい人』
『発明や不労収入に興味がある人』
とかです。
自分に都合のいいターゲットの例①:田んぼの重労働を減らしたい人
具体性がないのも問題ですが、
田んぼを持っている人がそもそもどれくらいいるのかという問題があります。
農林水産省のデータでは、H31年時点で農業就業人口は168万人、
そのうち65歳以上が118万人とされています。
↓参照↓
65歳以上の中で、ネットをつかって情報を得ようとする人は果たして何人いるのかという問題がありますよね。
ネットで情報発信するのが1/3(割と多く見積もっていますが)だとして。
約40万人。
つまり、約90万人が農業をしていて、なおネットで情報を集めている人たちです。
さらに、上記は『農業』の数字です。
ここから『田んぼ=稲作』での農業を営んでいる人となると、
1/3程度になるでしょうか。
ということで、約30万人がターゲットの数となります。
ターゲットはできれば100万人以上いる市場を扱いたいところですから、
田んぼの重労働を減らしたい人
をターゲットにすると、なかなか難しいところがあります。
また、この後に出てくる3つめの間違いである、
ターゲットのほしい状態が弱い
ということにも当てはまってしまうのも問題です。
自分に都合のいいターゲットの例②:発明や不労収入に興味がある人
『発明をしたい人』が果たしてどれくらいいるのか。
『発明』で検索すると3000万件ほどの検索結果が出てきました。
ではそのうち不労所得に興味がある人は…
『発明 不労所得』で検索すると約6万件まで結果が落ちましたね。
発明をして不労所得を得たいと思う人はなかなか少ないのです。
自分に都合のいいターゲットにしないためには…
では、ターゲットを自分に都合のいいようにしないためにはどうすればいいのでしょうか?
ターゲットの数が100万人以上いる市場を選ぶこと、
そのために視点を変えることの2つが必要になるかと思います。
自分が発信できる情報がほしい人を直接想定すると、
都合のいいターゲットになりがちです。
LF9という視点でターゲットの悩みを考えると、
市場規模が100万人以上になりやすいです。
これをウォンツ創出型マーケティングと言います。
LF9についてはこちらの記事も参考にしてください
↓↓↓
初心者ブロガーの間違い③:ターゲットのほしい状態が弱い
3つ目に、ターゲットが求めている状態が弱いパターンです。
情報は100万円払ってもなりたいと思えるものを扱った方が、
ブログの情報発信としては上手くいきます。
しかし、ターゲットが求めている状態が弱いパターンでは、
100万円払うほどでもない情報を扱っているケースが非常に多いです。
ターゲットの欲しい状態が弱い例①:『定期テストでいい点数が取れていない高校生』
定期テストで良い点数を取れる状態がほしくてほしくてたまらない人は確かにいるのですが、
これに100万円払う人が果たしているのかどうか…
近年、ほとんどの人が塾や家庭教師を利用しているようですが、
これって定期テストでいい点を取るためではないですよね。
難関志望校に合格するためであったり、
一般教養で就職面接に落ちないためです。
自分の子供が難関志望校に合格するためには親は100万円でも払います。
実際、文部科学省のH30年のデータで子供の養育費に私立高で約100万円、校外教育に約30万円年間で払っているデータが出ています→https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
難関大学にもなると、さらに費用はかかるでしょう。
つまり難関大学合格は100万円払ってでもなりたい状態です。
ターゲットにするなら、
定期テストでいい点数が取れていない高校生
よりも
E判定の志望大学にどうしても合格したい高校生
にした方がいいということですね。
ターゲットの欲しい状態が弱い例②:一人暮らしを始める学生
一人暮らしが上手くできる状態は100万円払ってでもなりたい状態かというと、
なかなかそんなことはないですよね。
そのため、商品紹介をしても成約はほぼしません。
(ただでさえ一人暮らしには費用がかかるのでなおさら)
しかし、アドセンスで稼ぐならば、一人暮らしの情報には価値が出ますので、
ターゲット選定としては惜しいといったところです。
ターゲットがほしい状態を強くするには…
ターゲットが100万円払ってもなりたい状態
というのが最低ラインです。
できれば1000万円払ってもいいと思えるような価値を感じられると、
とてもうまくいきます。
なかなか、思いつくのが大変かもしれませんが、
自分の強み(=Who)を考えてみて、
強みをかけあわせると、意外にもうまくいくかもしれませんよ。
まとめ:コンセプトメイキングは最重要
以上、ターゲットとコンセプトのお話でしたが、いかがだったでしょうか?
コンセプトメイキングは、情報発信ブログにおいて、
根幹となる部分ですから、
時間がかかってもいいので、きちんと作りましょう。
もし、ブログコンセプトに関しての質問や『このコンセプトを見てほしい』などの相談がある場合は、コメントをしていただければ、対応しますので、気軽に連絡してくださいね。