(※このページは2022年1月4日に更新されました。)
ビジネスやマーケティングをしていく中で「メリットではなくベネフィットを訴求しなさい」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
しかし、「結局ベネフィットってなんなの?」と思ってしまうケースも少なくありません。
ベネフィットの訴求の仕方が分からないと、マーケティングの際に戦略を間違えたり、商品を魅力的に伝えることができなかったりして、問題を起こしてしまうこともあります。
そこで今回は、ベネフィットの意味やメリットとの違いを詳しく解説し、きちんとした知識をあなたにご提供します。
- ベネフィットの意味がわかり、メリットとの違いも理解できる
- ベネフィットを活用することでライティング能力が上がる
- 顧客に商品を魅力的に伝えることができるようになる
目次
ベネフィットとは?意味を分かりやすく解説
ベネフィット(benefit)は「利益」「恩恵」という意味です。
ビジネスにおいては「顧客が商品から得られる恩恵」のことを指すことが多いですね。
商品を使った顧客が感じる感情やを表す部分がベネフィットです。
有名な書籍に『ドリルを売るなら穴を売れ』というものがあります。
大まかに言うと、ドリルを買いたい顧客はドリルがほしいのではなく、ドリルを使ったことによって得られる穴がほしいという内容の本です。
ここで言う「穴」がまさにベネフィットなわけですね。
次はメリットとの違いについてと具体例を解説しますね。
ベネフィットとメリットの違いとは?
ベネフィットに近い言葉でよく混同するのが「メリット」です。
メリットについても解説します。
メリットの意味
メリット(merit)は商品やサービスそのものの価値や利点のことです。
例えば、掃除機を例にしましょう。
掃除機のメリットとして挙げられるのがこちら。
- コードレスで充電もラクラク
- 吸引力全く落ちない
- 小型で持ち運びも便利
- 落としても壊れないほど頑丈
- 10年間使えるほどの耐久力
どうでしょう?
確かに機能としては優れているかもしれませんが、顧客からしてみたら「あ、そうですか」というような内容です。
このように商品の価値そのものを表すのがメリットです。
ベネフィットとメリットの違い
ベネフィットとメリットの違いは色々と解説されていますが、僕が一番しっくり来ている表現が下記です。
ベネフィットは「顧客」が主語
メリットは「商品」が主語
先ほどの例のようにメリットは商品の価値です。
商品が主語になると言ってもいいです。
それに対してベネフィットは顧客が商品を使うことによって得られる恩恵です。
主語は顧客になります。
このように、メリットは商品そのものの価値のこと。
ベネフィットは商品によって得られる顧客の恩恵のことを指します。
対義語の違い
補足ですが、対義語でも違いを説明できます。
メリットの対義語は「デメリット」ですよね。
先ほどの掃除機の例で言えば、コードレスがメリット、充電がなくなると動かなくなるのがデメリットです。
それに対して、ベネフィットの対義語はロス、リスクです。
つまり不利益=損失のこと。
コードレスによって掃除機が届かないということがなくなり、わざわざプラグを差し替える手間が省けたというのがベネフィット。
充電がなくなることによって掃除ができなくなる、充電に時間がとられるというのが損失ですね。
このように対義語にも違いがあります。
まとめ:ベネフィットの意味やメリットとの違いは…
いかがだったでしょうか?
ベネフィットの意味やメリットとの違いのポイントをまとめます。
- ベネフィットの意味は「利益」「恩恵」
- メリットの意味は「価値」「利点」
- ベネフィットは「顧客」が主語
- メリットは「商品」が主語
- メリットは商品そのものの価値
- ベネフィットは商品によって受けられる顧客の恩恵