
理学療法士起業家ストーリーは私の人生を赤裸々に語った物語風の記事です。
前回の話はこちら
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理学療法士の資格取得後、スポーツ整形外科に就職したけれど、1年で辞職し独立を決めたを決めたかっつん。
整体開業は果たしてうまくいくのか…
自由に働きたいという気持ちから整体を開業
初めて就職した職場は、拘束時間も長く、患者を治すことより掃除をすることを優先する環境だった。
スポーツの患者を診るのは楽しいと感じていたが、自由に働きたいという気持ちと給料の割に合わない仕事内容から退職して独立することを決めた。
…手持ち資金がほとんどないにも関わらずに…
私の一番の失態は、資金なく独立しようとしたことだろう。
キャッシュフローという当たり前の考えすらできていなかった。
それでも独立初めは順調だった。
初月から20万円稼いで、顧客も増えていった。
当時の推定LTVは6万円ほど。
(LTVとは、1人顧客が来たら、その人が生涯でいくら店にお金を払ってくれるかという数字。)
一月に20万円稼ぐこともでき、順調にいくと思っていた。
しかし、問題が起こる。
新規顧客を増やすための行動ができなかったのだ。
自分の足でチラシを配ったり、イベントに参加したり、つてを頼りにしたり、営業しに行ったりすればよかったのに、それができなかった。
翌月には支払いがあるにも関わらずだ。
泥臭いことがかっこ悪いと思い、行動することができなかった。
それでも、なんとか口コミや紹介で新規顧客は来ており、リピートしてくれるお客さんも何人かいたため、なんとか生活できていた。
しかし、集客しないといつかジリ貧になっていくという気はしていた。
そんなとき、集客システムの営業が来た。
私は、チャンスだと思い、良く営業マンの話を聞きもせずに、このシステムを導入することにした。
いや、正しく言えば、営業マンの説明は聞いていた。
だが、うまくいきそうという謎の自信があって、深く考えていなかったのだ。
システムからの流入したお客さんはリピート率が高くならないことを知らない馬鹿で無知だった私は、このシステムを導入するために500万円もの借金をしてしまった。
あの時に、自分で集客していれば…
営業に騙されていなければ…
もっとちゃんと考えていれば…
そう思わずにはいられなかった。
システムから新規顧客は来るものの、リピートをしてくれない。
気づけば借金を返済するのも不可能なほどに深い傷を負っていた。
このシステムを通じて集客した場合は、1人あたり2500円を払うことになっている。LTVは6万円でしたから、元は取れているため、大丈夫だと思っていた。
初回1000円でやっていてもリピートし、商品が売れれば大丈夫。
そう確信していたが、実際は自分が想定しているターゲットとは全く違う層が来ることになった。
集客システムから、来店した人のリピート率はなんと0%。
自分のことを恨んだ。
何を考えていたんだと…
6万円あったLTVは5000円まで減り、支払いもできなくなるほど追い込まれて、疲れ果ててしまった僕は完全に鬱になっていた。
それでも支払い期日はやってくる。
でも支払う資金がもうない。
キャッシュが枯渇する
というのはこの状況のことをいうのだと、改めて実感した。
こうして僕の最初の起業は失敗し、借金返済のため再就職することになるのだった。
就職し、せどりを始める
就職先を探すことになり、求人を探すと、いいところを見つけた。
時間の拘束も少なく、それなりに自由がきく整形外科だった。
私は見学後、就職を決めた。
面接で、
自分がトレーナーをやっていること
整体を開いていること
国立大学出身なこと
医者にも認められていたこと(僕と仲のいい医者が院長の後輩だった)
などを話した結果、最初に働いていた職場よりも拘束時間が3時間も短く、給料が10万円高い条件で採用が決まった。
手取り27万円は2年目の理学療法士としては、かなり良い条件と言って良いだろう。
「転職するだけで手取りは1.5倍になっていたのか」
と当時の僕は転職の偉大さを知った。
就職を決めたと同時に、副業として今まで続けていた整体に加え、新しくせどり(転売)を始めた。
どうにかお金を稼ぎたい、借金をどうにかしたいという一心だった。
店舗せどりという転売ビジネス。
実店舗を回って利益の出る商品を探し、Amazonで売るという手法だ。
コンサルティングもしてもらった。
コンサルの結果、場所の傾向からいまいち実店舗では稼ぎにくいので、実店舗はサブにしながら電脳で稼ごう
と提案された。
家から離れず自宅のパソコンで売れる商品を探す電脳せどり。
こちらを隙間時間に実践したところ、半年で月商100万円になった。
そのときの画像がこちら。
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まさか自分が100万円売り上げることになるとは…
達成した当時は驚きを隠せなかった。
利益率はそこまで高くなく、12〜15%くらいを推移していた。
それでも、月12万円〜15万円の副収入は大きい。
次の月もその次の月も
月商100万円が割ることはなかった。
「この調子で規模を拡大しよう。事業拡大だ!」
そう思い、稼いだお金を使ってさらに事業拡大を狙うのだった。
疲れる梱包作業。無在庫転売の世界へ。
売り上げが伸びてくると、それなりに自分の行動する量も増えていく。
せどりビジネスの場合は、リサーチ、購入、受け取り、商品登録、梱包、発送、売上管理、顧客へのアフターフォローなど、やることがかなり多かった。
もちろん、自分でできる範囲のレベルではあったが、中でも梱包作業が大変で、かなり疲れる。
梱包作業を外注するという考えもよぎったが、まだそれほどの利益になっていないことや売上拡大の目処がまだ立っていないことから、自分での梱包を続けた。
たまに、知り合いに手伝ってもらったりもした。
ただ、送られてくる商品の量や梱包作業の大変さに疲れ果ててしまった私は、そもそも梱包をしなくてもいい、無在庫転売(ドロップシッピング転売)に目をつけた。
「仕入れをして直接購入者に送れば、梱包作業はいらない!」
それがとても魅力的に見えた。
そして私は無在庫転売によって、さらに失敗を繰り返すのだった。
…続く
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